商売をしていると、いくつかの商品の中で、何故かこれは良く売れるけど、これは全く売れないといったこと、ありますよね。
- なぜ、バラつきが出ているのか?
- 売れない商品をいつまでも置いておくわけにいかないけど、じゃあ今度はいつ撤退するのか?
そういったことを判断する資料となるのがABC分析です。
ABC分析とは、会社の商品や得意先ごとに、ある一定期間の売上高の多い順に並べて、総売上高に占める割合に応じてA・B・Cの3つのランクに格付けすることを言います。
売上に占める割合80%まで | Aランク |
〃 80%~90% | Bランク |
〃 90%~100% |
Cランク |
一般的な分け方は上記のとおりですが、区分を何%ごとにわけるかは、業界や品目の特性等それぞれの会社の事情に応じて変えても問題ありません。
作成方法としては、
①まず期間を決める(会社の事情でOK。1年間でも、2~3期でも問題ナシ)
②会社の商品の中で総売上高の中で占める割合の高い商品名と金額を順に記載していく。
※売上がゼロのものも書きます。
③売上構成比を計算する。
④売上構成比に占める割合に応じてランクを記入する。
【ABC分析表(サンプル)】
順位 | 商品名 | 金額 | 構成比 | 累計構成比 | ランク |
1 | 商品あ | 2000 | 40% | 40% | A |
2 | 商品い | 950 | 19% | 59% | |
3 | 商品う | 600 | 12% | 71% | |
4 | 商品え | 450 | 9% | 80% | |
5 | 商品お | 400 | 8% | 88% | B |
6 | 商品か | 300 | 6% | 94% | C |
7 | 商品き | 100 | 2% | 96% | |
: | : | : | |||
合計 |
5000 | 100 | 100 |
このようにランク付けをすることで、『売上の大部分が上位に表示される商品で得られていること』そして、『ほとんどの商品は会社に対して大きな利益を与えていない』ということがわかってきます。
そして、上位の商品を今後どこまで売上アップさせるために力を注ぐか、そして、下位の商品はどのタイミングで撤退するかといった決定をするための判断資料となるのです。
さらに、このランク付けをした商品に対しての在庫管理や顧客管理を今後どうしていくかの資料にもなるでしょう。
(例えば、在庫商品に対して考えてみると、上位の商品は常に在庫チェックをして足りなくなることがないようにしないとダメだし、下位の商品に関しては足りなくなった時点で商品を仕入れるようにし、在庫を減らす努力をするといった管理方法をとる・・・・など)
ABC分析をした後は、各ランクの商品を今後どのように扱うかを検討し、決定していきましょう!